マイティサーバーという会社の専用サーバーを使い始めたが、使い始めて間もなく、ディスクエラーらしきメッセージが頻発するようになった。
RAID構成になっているので問題なく動作しているけれども、サポートセンターに問い合わせたところ、筐体のマシンを変更してくれることになった。
このサーバーにはPLESKというコントロールパネルが搭載されていて、既にいくつかのサイトを設定していた。このサイトもそのうちの一つだけど、一から移行するのは面倒だ。
そこで、サンプルとしてついていたスクリプトを使って、旧マシンの内容をバックアップして、それをそのまま新マシンの方にリストアしてみることにした。
新マシンでリストアを行なって問題なく終了したので、再起動をしたところ、当然のことながら起動しなくなってしまった。いや、起動しているのかもしれないけど、ネットワークで接続できないので、どういう状態になっているのか、さっぱり分からない。
仕方がないので、OSの再インストールを依頼して、最初からやり直すことにした。
恥ずかしい話だけど、初心者的ミスをおかしてしまったようだ。
別のマシンに全ファイルを戻して、うまくいくはずがない。
ところが、マイティサーバーは、すごかった。
シリアルコンソールという機能が標準装備されていて、サーバーのネットワークが切断されていても、サーバー画面を見ることができて、どんなエラーが表示されているのかが分かるようになっているのだ。
サーバーを再起動すると、サーバー起動時に表示されるBIOSのメッセージも含めて、プロンプトが表示されるまでのすべてのメッセージが表示されるので、どこでどんなエラーが出ているのかを調べることができるようになっている。
今回の場合、サーバーは起動されているけれどもネットワークが有効になっていなかった。起動時のメッセージを見ると、IPアドレスが同じネットワーク上で重複しているので[NG]という表示だった。さっそく、
/etc/sysconfig/network 内のゲートウェイアドレスと、
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 内のIPアドレス等
の設定を変更して、再起動したら、ネットワークは復旧した。
さて、続いて PLESK を起動してみたところ、ログインパスワードは元のサーバーに設定していたものを入力したら、うまくいった。
IPアドレスの変更については、コントロールパネルの操作で変えることができたけど、こればかりは1ドメインずつ手動で行なった。
これでうまくいったかと思ったけど、いくつかのメニューでエラーが表示された。
新旧料サーバーを徹底的に比較してみたところ、いくつかファイルの所有者やパーミッションが異なっている部分があったので、それを直してみた。
また、新マシンのファイルの中身をすべて検索して、旧IPアドレスを参照している部分を新IPアドレスに置き換える等の処置を行なった。
それでも直らないので、基本に帰って、障害調査をしてみることにした。
PLESKの操作時に記録されるエラーはどこに格納されているか? を調べてみたら、
/usr/local/psa/admin/logs/httpsd_error_log
にあることが分かった。
その中身を見ると、
/usr/local/psa/admin/bin/mailmng: error while loading shared libraries: libgcc_s_plesk.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory
というふうになっていた。これはつまり、libgcc_s_plesk.so.1 がないというエラーのようなので、ファイルを検索してみると、旧マシンでは見つかったが、新マシンでは見つからない。さっそくこのファイルをコピーしてみたところ、見事に解決した。
でも、こうなる前にいくつか余計なログファイルを見て、余計な調べ物をしていた。Cobaltサーバーに比べると、PLESKに関する技術情報は少ない。
SWsoft社 の knowledgebase (http://kb.swsoft.com/) か。
Shunichi Hosono
先日、再びディスクエラーのメッセージが現れるようになり、サーバーの筐体変更を行うことになった。
前回、ここに記載していある方法で問題なく乗せ換えができたので、今回もこのとおりにやってみたところ、再起動したらエラーが頻発していて起動しなくなってしまった。
新と旧のサーバーはどちらも、ハードディスクの容量は同じだったけれども、パーティション構成が少し違っていたようだったので、スワプパーティションを /パーティションとして認識してしまったようなのだ。
仕方がないので、OSの再インストールを依頼して、再チャレンジすることにした。
こんどは、新しいマシンの /etc/fstab ファイルをあらかじめコピーしておいて、全ファイルのリストア後にこれを戻したら、こんどはうまくいった。
というわけで、手順が一つ追加になった。
ハードウェアの構成が何か変われば、それに対応するコンフィグファイルを再び戻す必要がある。