インターネットのおかげで最もイノベーション(技術革新)が進んだのは、証券業界ではないだろうか。以前にくらべて、次のように変わった。
・手数料が激安になった
・営業マンに惑わされずに自分で発注手続きができる
・時間外でも翌朝予約注文が出せる
・情報がふんだんに得られるようになった
米国ではさらに、
・専用ソフトでワンクリック売買(NASDAQ Level2)
・VBのプログラムからAPIで直接発注(インタラクティブブローカー)
等が登場してきている。
とにかく、今までプロしかできなかったことがインターネットのおかげでシロウトでも手軽にできるようになった。
でも、だから儲かるようになったという人が増えたかというと、そうでもないらしい。儲かる人と損する人の割合はそれほど変わっていないのではないだろうか? 儲かる人は確実に儲け、損する人は確実に損する。
私も昨年、自分の会社の法人口座を作って、元手180万円を使って日経225先物トレーディングに挑戦してみた。予想どおり惨敗を喫して1年経たずにゲームオーバーとなってしまった。この負けトレーディングの経過については http://shunichi.hosono.com/old/0306/ のページで公開している。
まずは経験してノウハウを積むことを目的としていたので、私にとってはこれ自体が投資だったとはいえ、損失を被る時は辛い思いをしたし、資金が底をつく直前には恐怖と祈りを繰り返したこともある。
もちろん仮説と検証を繰り返して、学んだことが多かったことも確かである。
単なる相場の値動きであってもそこにはすごいドラマが展開されており、どんなビジネスでも起こりうる共通のパターンのようなものがあったのである。
先物相場というのは世の中の人間が繰り出すドラマが凝縮されて現れている。
私は残念ながら、惨敗を喫したのに、どうすれば確実に利益が得られるかというノウハウを得ることができなかった。でも、どうすれば確実に損失を被るかというノウハウは得ることができた。こんどはそれの逆をやればいい。
どういう理由で負けたのかを自分なりに分析して、その原因を断っていけば少なくとも惨敗することはなくなるだろう。さらに、どうやったら勝っていたかを分析することも必要である。
惨敗してゲームオーバーになってしまったとはいえ、資金が0円になってしまったわけではない。まだ14万円弱残っている。証拠金を追加する予定は今のところはない。
このハンディを背負いながら、今手持ちの最低限の資金でどこまで資金を増やせるかをこれから考えていきたい。
たったの14万円で今さら何ができるのだろうか?と考えたら本当の負けである。
たしかに資金は14万円しかないけど、失った166万円分の経験とささやかなノウハウがある。資金(資本金)が少ないことは必ずしもデメリットばかりではない。必然的に勝率99%の法則を見つける工夫もできる。
どんなハンディを背負っていても、それを優位性に変えることができれば、どんなことでもうまくいくはずである。そのために、インターネットをもっと活用したい。
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