音楽CDを買う基準は?

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 音楽が簡単にダウンロードできるようになってくると、ダウンロードで済むものはそれで済ませたくなってくる。CDは高いしガサばるし、どうせパソコンで再生することの方が多いからである。
 実際、私もCDはほとんど買わなくなった。レンタルCDを借りてハードディスクにWMA方式(128ビット)に変換して保存しておいて、それを再生すれば事が足りるからである。

 では現物のCDを買う意味はないのだろうか?といえば、そんなことはない。
 ハードディスクに保存したとても現物のCDを手元に残しておきたい思うことも、確かにある。
 私は、次のような基準で選んでいる。

●とても気に入ったので、ずっと手元に残しておきたいと思うCD
 とても感激したものは、他のものよりも大切にしておきたいという気持ちがある。
 気に入ったアーチストのものを全部そろえたいという気持ちもある。
 思い出のあるもの、記念になったもの、希少価値のあるもの、偶然発見したもの 等。

●CD全体の構成に工夫してあり、その構成に意味のあるもの
 クラシックの場合は、いわゆるカップリング(組み合わせ)が重要である。
 ポピュラーの場合でもやはり全体の構成がものをいう。
 この順番だから意味があると感じさせてくれるものでなければ、ランダム再生で十分である。
 あとは当然のことながら、ジャケットやブックレット等に工夫があって内容が充実しており、所有する喜びを感じさせてくれるものの方が望ましい。

●音質が良いので、オーディオ機器で再生したいもの
 テラークのCDはパソコンではなく、専用オーディオ環境で再生したくなる。
 ポピュラーの場合でも、声の良いボーカルはやはり専用オーディオで再生したくなる。


 とにかく、ブロードバンド時代はCDを買うという行為に対して、今まで以上にシビアな基準で選ぶことになると思う。
 たとえ気に入ったとしても、手元に残す意味のないCDは買わなくなってくるだろうし、手元に残したいCDはたとえ受注生産で値段が高くても買う人が増えるだろう。

 高齢化時代には、昔の思い出の曲を思う存分聴きたいと考える人が今よりももっと増えるはずだけど、ダウンロードでオンデマンド再生するだけでは満足できないと思う。
 思い出があるからこそ、きちんと手元に残しておきたいと考えるのではないだろうか? 再生する機会は少なくてもレコードまたはCDの形で所有しておきたいと考えるはずである。