Network Solutions のドメイン更新トラブル(2)

Network Solutions のドメイン更新トラブル(2)

 またしてもドメインが更新できない事象が起きた。今回は、Renew(更新)はうまくいくので期限切れの問題はないが、アカウントにログインするためのIDとパスワードが分からないとのことなので、ネームサーバー等を更新することができない。
 こういう時はレジストラ変更を行なうと解決できるので、今回もそうしようと思ったが、どうしてもうまくいかない。
 レジストラ変更を行なうと Administrative Contact のメールアドレスに確認メールが届くのだが、そのメールがどうしても届かないのである。メールアドレスはたしかに有効で、テストメールを送ってもきちんと届く。どういうわけか、ドメイン手続き関係のメールだけが届かないということらしい。
 こんな不思議なことがあってよいのだろうか?と考え込んでしまった。

 そこで冷静になってもういちどメールアドレスを確認してみたところ、原因が分かった。メールアドレスの中の biglobe.ne.jp の部分が bigiobe.ne.jp (1文字間違い)になっていたのである。これではメールが届くわけがない。
 Administrative Contact のメールアドレスが失効してドメイン更新ができなくなったという例はよくあるパターンなので、珍しいことではない。こういう場合は、FAXで手続きをしてメールアドレスを変更すれば解決する。この時に必要になるのは、個人ならば写真付きの免許書かパスポートのコピーである。

 ところが今回は、そのドメインの所有者は免許書もパスポートも持っていないとのことなので困った。こういう場合でも、公共料金請求書等の写しと写真をコメント付きでFAXすればうまくいくケースがあるが、時間がかかるのが難点である。

 そこで今回はどういう対応をしたかというと、新しいネットワークサービスを1つ作った。その名は「ビギオベネット(bigiobe.ne.jp)」。biglobeのスペルをbigiobeと間違えた人たちを救おうという目的のネットワークサービスである。
 そうして、新しいドメイン bigiobe.ne.jp を取得して、手続きは成功した。めでたしめでたしである。

 さて、昨日、ビギオベネット(bigiobe.ne.jp)の任務も終了したので、ドメインを廃止しようと思った途端、任務は終わらないことに気が付いた。bigiobe.ne.jp のメールアドレスには1日あたり数百通のメールが届き、bigiobe.ne.jp のWEBサイトにもたくさんのアクセスがあるのである。ということは同じスペルミスをしている人がこんなにも多いということになる。ほとんどはニュースレターの類だけど、中には大切そうなメールも届いている。

 似たようなドメインを占拠してアダルトサイトに転送するという悪質なサービスは世の中にたくさんあるけれども、同じようなことを良質なサービスとして提供している会社はどれだけあるだろうか? こういうサービスを必要としている人は私が予想する以上に多いかもしれない。特に、ドメイン更新のような重要なメールをやりとりする時は、メールアドレスのスペルミスは致命傷なので、何とかしたいと思うはずである。

 というわけで、ビギオベネット(bigiobe.ne.jp)は誕生し、継続することになりました。これからの発展をご期待ください。