Windows Management Instrumentation (WMI) 情報の修復

 WindowsXP のアップデートを行ったら、サービスパック2のインストールが始まった。
 インストールは無事に終了したけれども、FTPがつながらなくなってしまった。
 おそらく自動的にファイヤーウォールが設定されるために、FTPも含めて外部から内側へのパケットが閉じられるようになってしまったのだろうと思う。
 FTPをパッシブモードにして接続すれば、解決する。
 接続先のFTPサーバー側でパッシブモードが使えるように対応したら、接続でき
 でもすべてこれだと不便なので、やはりFTP用ポートだけは開けておいてパッシブモードでなくてもつながるようにしたい。

 さて、ネットワークの設定画面を開いて、ファイヤーウォールの設定画面を開こうとすると、次のようなエラーが出た。

この接続のプロパティを表示できません。Windows Management Instrumentation (WMI) 情報が壊れている可能性があります。修正するには、システムの復元を使って Windows をそれ以前の時点 (復元ポイントと呼ばれます) まで復元します。システムの復元は [アクセサリ] の [システム ツール] フォルダにあります。

 実は、WMIが壊れていたのは今ではない。確か2ヶ月くらい前から突然、タスクスケジューラーが動作しなくなり、その時にWMIが壊れたのだと思う。特に不便は感じなかったので今までそのままにしておいたのだが、システムの復元を使ってしまったら、それ以降の変更箇所まで元に戻ってしまうので、かえって壊してしまう可能性がある。システムの復元機能を使うのは、非現実的である。

 他に何かよい方法はないだろうかと思って、さっそくサーチエンジンでキーワード検索して、マイクロソフトのサポートページを探してみると、ここのページが現れた。

 http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb%3Bja%3B823775

 ここには、次の2つの方法が書かれている。
 方法 1 : コンピュータを以前の復元ポイントに復元する
 方法 2 : Windows XP のインプレース アップグレード (再インストール) を実行する

 方法2はつまり、OSの上書き再インストールのことなので、これも現実的ではない。サービスパック2を入れた直後なのに、古いものを入れたらますます不安定になるのは目に見えている。

 他にもっとよい方法を探しまくってみたら、ここのページが見つかった。

 http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb%3Bja%3B319101

 %SystemRoot%\System32\Wbem\Repository フォルダのファイルを削除して、PCを再起動するだけというので、試してみる価値はある。

 そして試してみた。

 が、それでも結果は変わらない。
 「Windows Management Instrumentation」サービスを手動で[開始]させると、エラーが出て起動できない。何のサービスに依存しているのかを調べようと思っても、「情報を収集できません」と表示されるので、お手上げである。

 まだまだ諦めずに探しまくってみたら、とうとうこのページが見つかった。

 http://www1.ark-info-sys.co.jp/faq/hdbackup/V4/eds/v4eds06.htm

 原因は実に単純なことで、イベントログサービスが「無効」になっていたことだった。
 さっそく、ここに書かれているとおり、「Event Log」サービスを「自動」にして「開始」してから「Windows Management Instrumentation」サービスを開始させてみると、こんどはうまくいった。「Task Scheduler」サービスもエラー無しに開始できるようになった。

 これはすばらしい情報だと思って、このページのURLを良く見てみると、アーク情報システムのHD革命バックアップのFAQのページだった。
 それで思い出したのだが、2004年08月21日にハードディスクの引越しをした時にこの「HD革命バックアップ」ソフトを使ったけど、それが原因で今回苦労していたのだった。
 このソフトのパーティション操作機能を使うと、イベントログサービスが「停止」ではなく「無効」になってしまうらしい。
 以前にも1度経験したはずだ。突然、タスクスケジューラーが動かなくなってしまった日のことを。その時も原因はこの「HD革命バックアップ」のソフトだった。