すっぽん屋

 今日はインターネットショップを1つ作った。
 「すっぽん屋」という名前のお店である。
 扱っている商品はその名のとおり すっぽん である。
 べつに商品にこだわりはない。素人がいきなり無一文でインターネットショップを立ち上げてみて、どこまでできるかを試してみようと思ったのである。

 今月になってからアフィリエイトというものを始めてみた。
 商品を提供しているショッピングサイトから商品画像等を拝借して自分のページに貼り付け、お客様がそれを買おうとしてクリックすると、本家のショッピングサイトにジャンプするという仕掛けになっている。
 見方によっては、仕入れも在庫も持たずに利益だけを受け取れる仕組みなので、ローリスクローリターンなビジネスと言える。アメリカではこれで大きな利益をコンスタントに得る人もいるらしいが、日本では おこづかい稼ぎの手段 として紹介される程度である。実際、得られる利益は非常に微々たるものなので、そのままではつまらない。

 とはいえ、今年はこれが日本でも大きく普及すると思う。
 いくつか本が出たことも後押ししているけど、無料のWeblog(ブログ)サービスが次々に開始されて、気楽に情報発信する人が増えてくることが、アフィリエイトを普及させる原動力になってくると予想できる。
 個別商品リンク式のアフィリエイトは、インターネットだからこそ実現できるものであり、これが普及してくると流通の仕組みを大きく変えてしまうかもしれない。
 商品に関する情報がどんどん氾濫してくると、買い方と売り方の意味が大きく問われてくるようになるからである。
 
 何を買うか? 何を売るか?

 いつ買うか? いつ売るか?
 どこで買うか? どこで売るか?
 いくらで買うか? いくらで売るか?
 どうやって買うか? どうやって売るか?

 誰から買うか? 誰に売るか?
 なぜ買うか?  なぜ売るか?

 みんながこういうことをシビアに考えるようになってくると、全く売れなくなってくるお店が出てくるかもしれない。とりわけ、「誰から買うか?」「なぜそれを買うか?」がさらに重要になってくることだけは間違いない。

 自分のホームページを他人に紹介して売れたら利益を得る、というアフィリエイトの仕組みは、いわゆるネットワークビジネス(マルチレベルマーケティング)の考え方と基本的には同じだと思う。

 今のところ、マルチレベルマーケティングというとマルチ商法であり悪徳商法であるというふうに連想されるので誤解されているが、アフィリエイトというとイメージが良い。最近、3段階制(3-TIER)のアフィリエイトが登場してきたので、マルチ化してくる傾向にあるかもしれない。

 今は平和だけど、アフィリエイトが普及していく過程で、ネガティブなものも出てくるかもしれないので、その頃までにはアフィリエイトを卒業しておきたい。

 アフィリエイトの可能性は、もっとその先にあるような気がしてならない。