Cobaltサーバーでのリダイレクト設定

 ホームページ転送サービスを提供していて、お客様から次のような質問を受けていたが、実現できる方法を模索せずに単なる思い込みで「できません」と回答していたことに気づき、反省している。

「サブディレクトリをぶら下げて転送することはできますか?」
「http://独自ドメイン/abc/def/ghi.txt のオープンで、
 http://転送先プロバイダのドメイン/abc/def/ghi.txt が表示されるか?」

 サブディレクトリをぶら下げて転送させる方法は知っている。
 IISでは「サイト設定」で簡単に設定できるし、Apacheでは httpd.confで VirtualHost毎に Redirect設定を加えるだけなので、別に難しい話ではない。

 ではなぜ「できません」と回答したのかというと、今メインで使っている Cobalt サーバーはブラウザベースで管理するので、httpd.confファイルを直接変更しないと実現できないような機能は提供しないと決めていたからである。ほとんどのお客様が「フレーム転送」の方を希望するので、リダイレクト方式はあまり重視していなかったのも確かである。

 「リダクレクト設定はhttpd.confファイルを変更しないと実現できない」
                  ↓
 「httpd.confファイルを変更しなくても実現できる方法はないだろうか?」

 このように冷静に考えたら、「 .htaccess 」ファイルを使えばいいということに気づくことができた。 .htaccess ファイルは今までアクセス制御やMIMEタイプ変更でよく使用していたが、お恥ずかしながら、これで Ridirectの設定ができることを知らなかった。
 あらためて .htaccess について調べて、自分のサイト上で実験したら、すべて実現できることが分かった。

 昨日は、今年1年間で「できません」と回答してしまったお客様に対して、「できるようになりました」と連絡した。そうしたら、もともとできてあたりまえの機能だったので本来はお詫びすべきだったのに「ありがとう」の連絡を受け取ってしまった。

 今年は「できない」を「できる」に変えるための仕組みを考えて、1つでも多く実現させていきたい。IT等の新しい技術は、そのために使わないと損だ。

 まずは「自分の思い込み」をリストアップしてみよう。
 今までは個人的メモだけでクローズしていたけど、これからはそれを自分のサイト(私の場合は Shunichi.Hosono.com サイト)にもできるだけ蓄積していこう。
 そうして、サーチエンジンで検索しまくってみよう。
 「できる」ための手段やヒントを知っている人に巡り会えるまで徹底的に、蓄積と検索を繰り返せば、「できない」が「できる」に変わるかもしれない。