パンローリング社の「チャートギャラリー」は、
過去の場面に戻って、先の展開(右側)が見えない状態で、
1日ずつめくりながら、トレード練習を行うことができる。
でも、そこで、画面に書き込みを行うことができたら最高だ。
先生のコメントと、自分のコメントを切り替えて、反省に役立てたり、
別のトレーディング日誌 や ブログへ貼り付けて二次加工したり、
いろいろとやりたいことがでてくる。
別のチャートソフトを使うか、作るのもいいけれども、
トレード練習は、自分が実際に本番で使うチャートを使いたいので、
やっぱり「チャートギャラリー」で、できた方が理想だ。
それならば、全部、画像ファイルに吐き出してしまえば、すべて解決する。
日足で、過去30年分だと 7,000~8,000日分になる。
これをいちいち、手作業で、1日ずつめくりながら
ハードコピーを取らなければならないと想像してしまう人には、
「それは無理だぁ」という考えになるかもしれない。
1枚あたり3秒かかるとしても、21,000秒~24,000秒、つまり6~7時間かかる。
これを根性でやり遂げた人がいたら、もちろん、称賛に値する 。
でも私の場合は、「ユースウェア」という技術があるので、
チャートギャラリーを1日ずつめくって7,000~8,000枚の画像を保存するのは、
「そんなの簡単だ」と、すぐに考えることができる。
私は根性はないので、手作業でやれと命令されたら「無理でぇ~す」になるけど、
自分なりのやり方でやってよければ、実現できる方法を探して、さっさと実現する。
そこで本題だけど、
チャートギャラリーを1日ずつめくって、1枚ずつハードコピー画像を保存するには、
「自動化」するソフト(ツール)を使えばよい。
今、はやりの言葉「RPA (obotic Process Automation)」も、ほぼ同じだ。
手作業でいちいち手間をかけて行っている作業は、
それを自動化することができれば、
その作業にかける時間を、
ほかのもっと重要なことに充てることができる。
たとえば、チャートギャラリーのハードコピー画面を、
大量に1枚ずつ保存しているのだったら、それを
トレード練習の時間に充てることができれば、その方がいい。
私はそんな思いで、今朝、とりあえず、
日経225先物 の 1990年から2017年までの画像を出力してみた。
- 日経225先物 日足チャート画像 1990/6/7~2017/12/29
(注意! 約400GBあり)
http://www.hosono.com/data/NIK225F_Daily_19900607-20171229.zip - 日経225先物 週足チャート画像 1990/6/1~2017/12/29
(注意! 約90GBあり)
http://www.hosono.com/data/NIK225F_Weekly_19900601-20171229.zip - 日経225先物 月足チャート画像 1990/1~2017/12
(注意! 約20GBあり)
http://www.hosono.com/data/NIK225F_Monthly_19900131-20171229.zip
使った道具は、uwsc という自動化ツールで、
次のようなスクリプトファイルを用意する。
// チャートギャラリーのウィンドウを選択 GETID("Chart Gallery") // 真ん中付近で左クリック BTN(LEFT,DOWN,533,23,0) // [HOME] ボタンをクリック KBD(VK_HOME , CLICK) // 指定回数分繰り返し(数字は要調整) FOR I = 1 TO 8000 // チャートギャラリーのウィンドウを選択 GETID("Chart Gallery") // 右カーソルキーを押下 KBD(VK_RIGHT , CLICK) // 0.5秒待つ SLEEP(0.5) // [Windowsキー]を押しながら[PrintScreen]キーを押下 KBD(VK_START , DOWN) KBD(VK_SNAPSHOT , CLICK) KBD(VK_START , UP) // 0.5秒待つ SLEEP(0.5) NEXT
チャートギャラリーの画面を開いた状態で、これを実行すれば、
「右カーソルキーで1日めくって、ハードコピーを出力する」
という作業を、8,000回数分、繰り替えし自動実行してくれる。
すると、ピクチャ - スクリーンショット というフォルダに、
大量の画像が溜まってくるので、
これを一括で名前変更(rename)をするバッチファイルを作成して実行すれば、できあがり。
画像が溜まった後の、バッチファイルでの手順は、次のとおり。
(1)まず、チャートギャラリーで、チャートの数値データを、ファイル名をつけて(例 nik225f_D.txt)、テキスト出力しておく。
チャート画面で、 「表示」メニュー から 「表形式」を選択して、数値データの表示画面へ切り替える。
(2)同じフォルダ内に、ファイル一覧をテキスト出力するためのバッチファイル「dir.bat」を作成し、実行する。
(3)自動出力された「ren.bat」を開き、一括リネーム処理を行うためのバッチファイルへと加工し、実行する。
縦方向のブロックコピー&貼り付け 等のテクニックも使うことになるので、
高機能なエディタソフト(秀丸エディタ 等)を使いこなしていないと、やや難易度が高いかもしれない。
以上のような操作は、大昔(MS-DOSの時代)からPCを使ってきた人が持っているスキルなので、新たに学ぶ機会は多くない。
最近の Windows PC でも、 昔のコマンドが発展しながら存続しているし、
PowerShell 等も使えるので、さらにいろいろな自動化ができるようになっているけど、
一部のシステム管理者を除いて、あまり利用する人はいない。
こういう、自動化の技があることを知っていると、ちょっと調べるだけで、
「やりたいこと」 が 「できること」 に変えることができるので、
自由度が高まって、時間をもっと有意義に使うことができるようになる。