昨年末、久しぶりに Amazonでアダムスキーの書籍を検索したら、
宇宙哲学三部作、つまり「宇宙哲学」「テレパシー」「生命の科学」の Kindle版が、見知らぬ人の翻訳で登場していた。
価格が安いので、とりあえず全部迷わず買ってみた。
読んで見ると、たしかに新しい訳になっている。
翻訳者の名前は、松本哲明さん、となっている。
この重要書籍を、今どき、新しい翻訳をしてくれる人は、どんな人なんだろう?と興味が出てきた。
さっそくネットで「松本哲明」と検索してみると、何人かが該当したけれども、おそらくは、
松本哲明ウェブサイト
https://tetsm17.com/
というページのオーナーさんだろうと推測できた。
「人ちがい」の可能性もあるので、
さっそくホームページからメッセージを送ってみたが・・・・・今のところ返答はない。
もしこのページを読んでいたら、ぜひメッセージをください。
まぁいいや。
とりあえず、新しい翻訳を試みて、Kindle出版してくれたことに感謝したい。
アダムスキーの書籍は、故・久保田八郎先生がひととおり翻訳してくれていて、それが最もなじんでいるが、本人も解説講義の中で語っているとおり、若干の誤訳が抜け等が存在している。
だから、原文から読んで、自分なりの訳をつけてみるのは有意義なことである。
故・篠芳史さんも、故・竹島正さんも、「生命の科学」を原文から読んで、自分なりの翻訳をしてみたことで、より深い理解を得たと語っていた。
書籍というものは、究極は行間を読むべきものなので、翻訳文の違いなんて大局的にはたいした差はないはずなのだけれども、読んだ時の印象は微妙に変わってくる。
好き嫌いの問題なのかもしれないけど、聴いた時のフィーリングの違いがある。
今回の、松本哲明さんの翻訳は、まだ全部読んだわけではないけれども、読みやすくて、なかなか良い訳だと思う。
本当に原文をゼロベースから読み込んで翻訳したのかどうかは分からないけれども、うまく既存訳の「いいとこどり」がされている感じで分かりやすい言葉に言い換えられているので、併読すると気づきがあるかもしれない。
一つだけ気になったのは、「生命の科学」の翻訳で、
故・久保田八郎先生の翻訳に付いていた小見出しがほぼそのまま付いていたことである。
この小見出しは、文久書林の 故・岸社長がつけたもので、分かりやすくて便利ではあるけれども、誤解を生む部分もあるので、ない方がよかったかもしれない。
たしか、故・篠芳史さんも、アダムスキー財団の日本での代理人という人から
「原文にない小見出しは つけちゃダメだ」と言われていたそうだ。
ともあれ、新しい訳を試みて Kindle 出版してくれた松本哲明さんに感謝したい。
「訳者あとがき」を読むだけでも価値があるので、迷わず買うことをおすすめしたい。