それほど古くないのに、Windows10に対応不可能というPCが、ある。
私が使っている、Shuttle製のベアボーンPC「X50V3」も、そのうちの一つである。
OS対応表を見ると、このPCだけは「Windows7 32bit」にしか対応していなくて、Windows10では動作しないらしい。
調べてみると、「X50V3」は、Intel Atom Processor D2700 というCPUを搭載していて、このCPUが問題とのことだった。
CPU内臓のグラフィックチップ Intel GMA 3650 のドライバが提供されていないことが原因のようである。
問題がグラフィックドライバなのであれば、標準グラフィックドライバで使うか、あるいは、リモートデスクトップで使えば問題ない、ということになる。
32ビット版の Windows10 だったら大丈夫だろうと思って、さっそくインストールしてみると、インストール途中で警告は出たけれども、標準グラフィックドライバできちんと起動した。
画面サイズと色は貧弱になるけれども、単純画面の「業務アプリ」や、コマンドで動作するようなコンソールアプリだったら、何の問題もない。
Windows95の時代に独自開発してしまったような古い規格のソフトを動かす場合や、単純なバッチ処理だけのソフトを動かす場合にも、何の不自由もない。
Atom D2700 は、CPUの速度はそれほど速くわけではないけれども、2コアで、計4スレッドで動作するので、業務用としては、まだまだ現役で使えると思う。
リモートデスクトップで接続して使うと、画面もフルHD(1920×1080)で使えるので、ほぼ何の制約もなく使える。
さすがに、リモートデスクトップでは、ゲームや動画再生等の使い道は厳しいけれども、それ以外はほぼ問題ない。2台目のPCとして、あるいは、サーバーとしての役割が適任だと思う。
古いPCには、古いソフトを入れて使うのがよいと思う。
私はこの「X50V3」を、バッチ処理を動作させるためだけに使っているけれども、最新OSでは動かなくなってしまった Windows95時代の16ビット版アプリを入れて使っている。
古いソフト専用のPC、という使い道ならば、ワットマンやハードオフ等で1万円以下で売られているようなジャンクPCをもう一度輝かせることができるかもしれない。
リモートデスクトップで使うなら、ディスプレイは要らないので、GMA3650だったとしても問題ない。