私はMS-DOS時代から、かれこれ20年以上、「知子の情報」という、テキスト型データベースソフトを愛用しているけど、これを Evernoteへ一括移行することにした。
正直なところ、Evernoteは2年半くらい前から iPhoneで使っていたけど、その潜在能力を知らなかったのだ。
Evernoteは、「知子の情報」と同じく、テキストファイルをどんどん蓄積していって、全文検索もスイスイできる機能を持っているし、複数のデバイスで同じデータを参照できるという基本設計になっている。
ちなみに、インターネットが普及する以前の1995年頃、HP200LXという手のひらサイズのPCで、この中に、アダムスキー全集と新旧約聖書等の大量のテキストデータベースが入っていて、全文検索できる状態をすでに実現していたけど、これはこの「知子の情報」のおかげである。CPUが非力で全文検索には1分くらいかかっていたけど、紙をめくって検索するのに比べれば格段に早く、使うたびにコンピューターの便利さを実感して感謝していた。
さて、この「知子の情報」というソフトはテグレット技術開発という会社の製品だけど、Windows時代にはその手軽さも退化して、すでに開発も終息し、64ビット版ではもはや動作せず、クラウドにも対応困難なので、そろそろ移行しなければ、とずっと思っていた。
今まで、後継ソフトへ移行を試みたことがあるけれども、このようなシンプルなソフトは、意外に、ありそうで、ないものである。
iPhoneの標準ソフト「メモ」が一番近いけど、検索が弱い。
マイクロソフトの「OneNote」というソフトの Windowsモバイル版がなかなか良かったけど、検索が弱いので不満足だった。
そして、ついに見つけた理想のソフトが「Evernote」だったということになる。
2年前のバージョンでは検索に不安があったけど、今は改善されていて、「知子の情報」のレベルをはるかに越えている。
移行方法も簡単だった。手順を簡単に説明しておくと、次のようになる。
私の場合、約3,000ファイルになったけど、20~30分程度だったと思う。
(1)「知子の情報」ソフトから、知子ファイル形式(タグ印付のテキストファイル)として1つのテキストファイルといて出力する。
(2)WSHスクリプトを使って、それを1つずつのテキストファイルに分割する。
(3)EvernoteのWindows用ソフトを起動し、「フォルダインポート機能」で監視設定しておいたフォルダに、(2)で作ったテキストファイルを移動させる。
これで自動的に移行が始まる。
参考までに、その WSHスクリプトの例を載せておこう。