今、目の前に、ワープロ専用機で保存された大量のフロッピーディスクがある。
フロッピーディスクドライブはUSB型のものがあるので、読み込みはできるかもしれない。
でも、内容を読めるかどうかは分からない。
とりあえず、テキスト文字だけ読み出せればいいという前提で、何とかならないだろうか?
10年くらい前ならば、アンテナハウス製の「リッチ・テキスト・コンバーター」というソフトが売っていて、それを使えばPCで読み出すことも可能だった。
けれども今では販売中止となり、中古市場でも入手困難になっている。
代替え手段として、有償で変換作業を請け負ってくれるサービスはあるけれども、1枚あたり数千円もするので、大量にある場合は、ものすごい金額になる。
そもそもフロッピーディスクも、日本独自のフォーマット(1.2MBや640KB)だと、3モード対応のフロッピーディスクドライブでないと読み込みすらできない。
さあ、どうしたらよいだろうか?
私の場合、古いパソコンをいくつか保存している。
まず、PC-9801ns という35年くらい前の初期型ノートパソコンも保有している。こちらはフロッピーディスクは壊れていたはずなので、今回は役に立たない。
1999年に購入したパナソニック製のノートPC「Let’s note A77」ならば、3モードFDDが付いていたので、これが動けば読み出せるかもしれない。
このPCは、Windows98 の時代だったので、USBポートではなく PCMCIAスリットが付いていた。
コンパクトフラッシュメモリをかLANを経由して、ファイルを移動できれば合格である。
最終的に、PCのプレーンテキストファイルまで変換できれば成功だが、そのための手段はいくつかある。
(1)費用をかけて専門の有償変換サービスへ依頼する
(2) 「リッチテキスト・コンバーター」ソフトを入手する
(3)ワープロ専用機の実機を中古で入手して、変換または印刷する
この中で、
(1)が最も確実だけど非常に高価なので、他の方法でどうしてもギブアップしたものだけに限定せざるを得ない。
(2)は現在入手不可なので、フリマやオークションを探すことになるが、どれも高額な値が付けられているので、できれば避けたい。
(3)は、状態の良い完動品は数万円もするので現実的ではない。ジャンク品をいくつかあたってみるしかない。
機種が1種類ならばよいのだが、複数機種ある場合は、全種類揃えなければならないので、これも課題が多い。
ということで、これから、上記3つの手段を組み合わせて、貴重なワープロ文書を変換してみようと思う。
今、手元にあるのは100枚くらいで、ワープロ専用機は、2メーカー(パナソニックと東芝)4機種で保存されたものである。
他にも、一太郎とクラリスワークスのものがあったが、これはPCで読み出すことができる。
クラリスワークスは、MACエミュレーター「Basilisk II」で読み出せそうである。
まず第一弾として、ワープロ専用機の1機種、Panasonic FW-U1V703F2 をヤフオクで 1,500円くらいで入札してみた。
ここから、データ変換作業の長旅がスタートする。
きっとうまくいく、と確信できている。