昔の PC-9801シリーズの一太郎シリーズで作成されたフロッピーディスクが何枚かある。
それを読み出すには、3モード対応のフロッピーディスクドライブが必要になるのだが・・・
25年前に買った昔のノートPC(Panasonic Let’s Note CF-A77)は、3モード対応に対応していたはずなので、それを使うことにした。
およそ20年ぶりに電源を入れてみたら・・・起動しない!
CD-ROMドライブは大丈夫そうだけど、BIOS設定を見ると、ハードディスクを認識していないようである。
仕方ないのでAmazonで交換用のハードディスクを探してみたら、80GBのものが3,000円くらいで売っていたので、即買いした。
この時代のハードディスクは、SATAではなく、UATA( UltraATA )で、しかも120GB未満でないと認識しなかったはずである。
昔のノートPCも、やむにやまれぬ理由で使用する機会があるのだから、このような旧時代のパーツが現役で売っているのは非常に助かる。
そして翌日、さっそくハードディスクが届いた。
交換作業を始めようと思って、インターネット上で情報を探したが、すでにホームページが閉鎖されていて、断片的な情報しか見つからない。
どうやら、たかがハードディスク交換でも、この機種(CF-A77)は、かなり面倒らしい。
まず、ネジを外して、キーボードが付いている面の全面パネルを外すところから始まる。
ネジを5個とったけど、全く空く気配がない。
CD-ROMドライブを取り外したら、新たに小さなネジが3個出てきたので、それを外すと、少しゆるくなった。でもまだどこかにネジがあるらしい。
もしかして・・・と思って、キーボード部分だけをマイナスドライバーで引っかけて持ち上げてみたら、持ち上げることができた。
メモリ交換は、この状態で、できる。
が、ハードディスクらしきものが見当たらないので、もう少しインターネット上の情報を調べてみると、どうやらPCMCIAのスロットの裏面にハードディスクがくっついているらしい。
PCMCIAのスロットを外すには、やはり全面パネルも外さないと無理である。
よく見たら、全面パネルを固定していたネジが2箇所あり、PCMCIAスロットのネジも2箇所見つかったので、外した。
小さな配線を外してスロットごと取り出すために、さらにネジを外す。
裏側にハードディスクが固定されているのが確認できる。
古いハードディスクはネジで固定されていたが、このネジが非常に固く、外すのに苦労した。小さなドライバーなので、強い力を掛けるとドライバー側が壊れてしまう。
どうにか交換して、全面パネルを取り付けて電源オンしたら、ハードディスクが認識された。
リカバリーディスクをCD-ROMから起動させて、工場初期状態へ戻すことができれば、Windows98は起動できるだろう。
そしてリカバリーは成功し、PCを起動してみたら、Windows98 が立ち上がった。
ユーザー名を入力した後に、プロダクトキー25桁を入力する画面が表れた。
何の番号を入れるのかと思って、手持ちの Windows98 のプロダクトキーを2~3個試してみたが、ダメだった。
買った時に付いていた、プロダクトキーが印刷されていた紙を紛失していたことに気がついた。
この時代はまだ、マイクロソフトのライセンス認証は無かったので、プロダクトキー入力さえ通れば、前に進めるはずである。
インターネットで検索すると、プロダクトキーの実番号がいくつか出てきたので、ひととおり試してみたが、全部ダメだった。
私が保存していた Windows98 はアップグレード版だったので、CD-ROMからのブートはできなかった。
他にも、WindowsME や WindowsXP もあったけど、インストールができなかった。
もうこうなると、新規で WIndows98 を入手して、CD-ROMからのクリーンインストールするしかない。
3モードドライブのためだけにこんな苦労をするのなら、3モードドライブを手に入れた方がてっとり早い。
そう考えてAmazonで検索したら、中古品がいくつか出てきた。Panasonic製が3,980円で出てきたので、これを買うことにした。