インクジェットプリンタEPSON PX-V700 が壊れた。
インクの交換方法を間違えたせいかもしれないけど、ブラックとシアンが印字されなくなってしまった。
私は過去にインクジェットプリンタを3台買って、いずれもノズルを詰まらせて、短期間の寿命で終わった。
1台目は、CANON BJC-880J という、A3サイズが印字できてLIPSコマンドが使える歴史的な名機(?)である。値段は428,000円で、レーザープリンタよりも高かった。ちょうど11年前で、まだカラープリンタが普及する前の機種だったので、全てが高かった。インクカートリッジは1色5000円で、クリーニングを数回やるだけですぐになくなってしまった。4色揃えると2万円近くなるので、ランニングコストが非常に高く、ノズルを詰まらせて修理を頼んだら4万6千円もとられた。このプリンタは再びノズルが詰まったので、カラーが印刷できなくなったまま、Nifry-Serveの売り買いコーナー(今で言うネットオークション)に壊れていることを明記して売りに出したら、1万5千円くらいで買ってくれる人が現れたので、売った。カラーなんかなくても黒でA3が印字できるだけで十分だということで、喜んでくれた。
2台目は、Apple ColorStyleWriter2400 という機種である。これもすぐにノズルが詰まった。Nifry-Serveの売り買いコーナーで、九州の方の学生さんが「壊れたプリンターを買い取ります」と出していたのを見つけたので、1万円で売ることになった。彼いわく、中身を分解して研究したかった、とのことだった。
インクジェットプリンタは水に弱いし壊れやすいので、もう買うのはやめようと思い、その後は、アルプス電気のマイクロドライプリンタ MD-2010S を買った。これはインクリボンを使うので水にもつよいしインクが詰まるようなことがないので、とても気に入っていた。しかもインクがにじむようなことがないので、非常に美しかった。
ただし非常に残念なことに、このすばらしいマイクロドライプリンタのシリーズはやはり印字速度が遅くて値段も高いのであまり人気がなく、店頭から消え去ってしまった。インクジェットとは問題にならないくらい印字が奇麗なので、プロのデザイナーには愛用されたけど一般の人は買わないので、今ではアルプス電気の直販のみになってしまった。今でも売っている。
アルプス電気 マイクロドライプリンタ MD-5500
http://www.alps.co.jp/brand/printer/md5500/index.htm
3台目のインクジェットプリンタを買う気になったのは、昨年、待望の顔料インクのプリンタが激安で登場したからである。それが EPSON PX-V700 である。本体価格は1万5千円くらいだったので、この値段なら長持ちしなくてもいいと思った。インク4色で5千円くらいなので、3回分くらい使えればいいと思ったのだが、2回目の交換で壊れてしまった。もしかしたらインクがおかしい可能性もあるので、今日1色だけ買ってきて取り替えてみたけど結果は同じだった。残念ながら保障期間が過ぎていたので、深追いせずに処分することに決めた。
プリンタ本体がもともと消耗品だったのだ。
帳簿にも「消耗品」勘定でつけている。
そう考えれば、1年ちょっと生きていたのだから上等である。