NEC VALUESTAR VT667J3FD をどこまでアップグレードできるかどうか試したくなり、採算度外視でやってみた。
CPUは、標準では「Pentium3 667MHz」だったけど、これを「Pentium3 1GHz」に変えることができた。1GHz は、FC-PGA版 ならばソケットの規格が同じなので、そのまま差し替えることができた。
問題はCPUクーラーだ。発熱が多くなるだろうからと思って、できるだけ小さそうなものを選んで買ってみたけれども、結局形が合わなくて、標準添付のものを再び使用せざるを得なかった。ソケットのすぐ脇にあるコンデンサーが邪魔をしているので、よほど小さいものでないと、物理的にはまらない。
標準添付のCPUクーラーの性能はあまりよくないのかもしれないけど、今のところフリーズしたりすることはなく、動いている。
メモリは、標準では128MBだったけど、「256MB PC-133 両面タイプ」 の SDRAM を2枚差すことによって、512MBまで増やすことができた。これならば、WindowsXPをまぁまぁ快適に動かすことができるだろう。
USBポートは、標準では当然 USB1.1 なので、USB2.0 の拡張ボードを挿入した。標準添付の IEEE1394ボードを捨てて、代わりに USB2.0ボードを挿すだけでよかった。VT667J3FDは、省スペース型なのに、ライザーボード経由で、ロープロファイルではない通常サイズのボードが3枚挿さるようになっているので、拡張性はある。
TVキャプチャーボードは、標準添付のものはどうしてもWindowsXP用のドライバが見つからなかったので、捨てて、別のPCのバッファロー製のものに取り換えた。ハードウェアエンコードのものならば、なんとか再生はできる。
HDDは、標準では「ATA66 30GB」だけど、これはそのままにした。シリアルATAボードか何かを入れれば少しは速くなるかもしれないけど、あまり変わらないかもしれないのと、BIOSが BIG DRIVE に対応していない可能性が高いからだ。120GBのハードディスクはかえって割高になる。ボードパーティション編集ソフトで、CドライブとDドライブを結合するだけに留めた。
採算には合わないけど、CPU、メモリ、USBボードを合わせても、中古品をうまく探せば1万円ちょっとくらいで収まるので、やってみる価値はある。どうせもう、メーカーサポートは期待できないのだから、改造しても自由だ。物を大切に使おう。